しかし、既に竹田津の活動は人間でできる範囲を超えていた。あたえ続けられてきたストレスは着実に溜まりつつあった。そして、睡眠時間も1日に2時間を切っていた。
「医療措置入院」
それが竹田津に突きつけられた現実だった。このままでは、自分も回りも駄目にしてしまう。
9.11の悪夢はまだ身体が覚えていた。しかし、今はとにかく身体を休ませることが先決だった。
決して開くことのない扉の前で、竹田津は時期を待ち続けた。
(*注意* 登場する人物、団体等は、全て架空のものです)