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サイト内の現在位置です: 父の死 竹田津と直子は、県立伊予東高校に進学した。また一緒である。まあここは一学年600人のマンモス校なので同じクラス、とまでは都合よくいかなかったのだけど。 竹田津は高校に入っていきなり劣等生になってしまった。なにより英語がまるでできなくなってしまったのである。高校はおろか中学校の教科書を読んでも理解できない。分るのは単語の意味と、簡単な挨拶の仕方ぐらいである。いくらやっても頭が英語を拒否する。 「大学進学は無理」ということを現実が後押しした。一年の冬に竹田津の父親が死んだのである。死因は肺ガン。1年間闘病した末の死であった。しかも死後もっと重大な事実が積み重なった。三千万円の借金があるというのである。竹田津は父親の死を悲しむ間もないまま、世間というものと直接対峙しなくてはいけなくなった。 しかし「大学に行かない」ということはある大きな決断を竹田津に迫る。それは「直子争奪レースから脱落するのか」ということだ。この時点で竹田津は直子をあきらめるにはあまりに好きになりすぎていた。直子はこの学年では明らかに1、2を争う美人である。多くのヤツが狙ってる。大学に行かないで、そいつらを出し抜くには強力な武器がいる。竹田津はそれを探し求めた。
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作成:2009-7-11 13:15:59
更新:2009-7-30 15:18:19
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