機能からみた絶対にいるモノ

パソコン(またはそれに類するモノ)

とりあえず、パソコンは要るだろう。Winodowsパソコン(XPだろうが、Vistaだろうが、7だろうがOK)かMacintoshかは問わない。「いや、俺はばりばりのUNIXユーザーだぜ」って方もいるだろうけど、それでも大丈夫。iPhoneやAndroidといったスマートフォンでもいい。加えるなら、PSPやニンテンドーDS、PS3とかXBOXとかでもいい。多分、ネットワーク対応のデジタル家電も繋がるとは思うのだけど、持っていないから詳しくは断言できません。
ま、ここは今、使ってるものをそのまま使えばいいと思うので、新たに設備投資する必要もないと思う。

ブロードバンドルーター

ブロードバンドルーターというのはインターネットと家庭内LANを接続するためのネットワーク機器である。パソコンが1台しかない場合、ブロードバンドルーターは不要と思われていることもあるのだが、あえていうと絶対に必要。なぜならインターネットの接続環境が劇的に快適になるし、後で機器を追加する、なんて要求はすぐにでてくるからだ(スマートフォンなんかもそうである)。であれば、最初からちゃんとした土台を作っておいたほうがいい。
ブロードバンドルーターは物理的なケーブル接続以外に、PSPやiPhoneといったWiFi機器を繋ぐことも多いので、無線ルーター機能を持っている製品が必要。最近ではプロバイダで無線LANサービスをオプションで追加できる場合もあるが、そんなのに毎月金を払うのもバカバカしい話だ。
ブロードバンドルーターってのは物理的な接続以外に、LAN全体を管理する役割も果たすことになる。LANを組むってことは小型のインターネットを組むのと同じコトであるが、その際、一番面倒なのがネットワーク全体の管理機能をどうするか、という点だ。例えばインターネットを使う際は、各機器にIPアドレスという番号が付ける必要があるが、これは絶対に重複しないこと、というのがお約束となっている。もちろん、家庭内LANでもそうしないといけない。で、こういうのは手作業でやってたら絶対に破綻するので普通は機械で自動的にやるのだが、その場合、パソコンとかだとちょっと困る。というのは、家のパソコンだと電源が入っていない可能性もあるので、常時電源を入れているモノが望ましいわけだ。となるとブロードバンドルーターが最も適任である。
ブロードバンドルーターは家庭内LANのコントロールタワーといえるモノなので、十分に吟味して選択、設定したい。

NAS

NAS(Network Attached Storage、ネットワーク接続ストレージ)というのは、LANに直接接続するハードディスクである。普通、ハードディスクを増設する場合、USB接続のモノを買うのが一般的であるが、これだとそのハードディスクは接続したパソコンでしか使えない。NASであれば、LANに繋がっている全てのパソコンや機器から使うことができる。もし容量が足りなくなってくれば、NASに集中的にハードディスク増設をしてやればいいわけだ。
NASのような機能は、ファイルサーバと呼ばれる。個々のパソコンにハードディスクを増設するより効率的だし、バックアップする際も便利である。デジタルテレビからNASに録画できる製品も増えてきている。しかもプリンタをつなげるUSBポートを持っているモノも多いので、ネットワーク対応プリンタでなくても共有ができるわけだ。またこれも常時電源を入れておけるので、外出時に外からiPhoneでアクセスする、なんて用途にも使える。
また家庭用途だと、メディアサーバとして使うこともできる。映像や音楽をNASに貯めておけばかなり便利。とくにこれらのファイルはサイズが大きいので、全体の資源効率といった点でも有利である。
ファイルの共有というのはLANの超基本機能なので、専用機器であるNASの導入が絶対に望ましい。

ま、とりあえずこの3つがあれば、かなりのことができる。最低限、ここまではやって欲しいところである。

できればどうしても欲しいモノ

スイッチングハブ

機器をケーブル繋ぐ場合はブロードバンドルーターを中心にすることが多いのだが、これには多くても4口ぐらいのポートしか付いていない。これ以上の機器を繋ぎたいケースも往々にして起こるので、できればスイッチングハブ(それもギガ対応)が欲しい。違う階を無線でつなげてもいいのだけれど、ハブでつないでいくことで通信も安定する。余裕を持ったポート数(できれば8ポート以上のモノ)の製品を選びたいところだ。

地デジ・録画サーバ

地デジ時代を迎えるのだから、どうせならLAN内にそれを観たり録画できるサーバがあったほうがいい。家庭内であれば、このサーバからそれぞれのパソコンに映像を配信できる。それに個々のパソコンにチューナーを取り付けつけるのは無駄だ(大体、アンテナ線をどうやって配線するんだよ)。現状ではパソコン以外の機器ではリアルタイムでの配信はできていないが、録画した映像であればiPhoneあたりでも観ることができる。
しかし、これはちょいと敷居が高い。というのも、いろいろな制約があって、完成品として売っている製品はないからだ(「制約」の詳しい説明は後で)。となると、この部分は自作、ということになる。まあ、普通のパソコンの自作はあっても、この手のサーバの自作経験者は少ないと思うので、作り方をじっくりと解説したい。

補完サーバ

LANってのを使ってると、どうしてもちょっとしたサービス(プログラム)を立ち上げたくなるときがある。腕に自信があれば本格的なLinuxサーバを立ち上げればいいのだけど、そこまでの投資ができないこともあるだろう。ここではちょいとした裏技で、最小限の投資で家庭内LANに補完サーバを導入することにする。まあ、腕に自信がないのなら、要らないっちゃ要らないけど。

ネットワーク対応プリンタ

NASに繋げることで一般のプリンタでもLANでの共有が可能だが、できれば無線で接続できるネットワーク対応プリンタが欲しいところ(といってもうちでは導入してないんだけど。理由は懐具合の問題w 他に必要なモノが一杯あるからねえ)。

ドメイン

インターネットで公式に使えるドメインを1つ持っておくとかなり便利。これは家のLANを外から使う、なんて時に必要になってくるので、できれば取得しておきたいトコロ。それにメールアドレスを出来合いのドメインじゃなくて専用のドメインで持っていた方が、個人的には素敵、だと思う。維持費はいろいろなんだけど、例えば俺のもっているドメイン(.netドメイン)だと、1000円/年ぐらいで維持できる。
ドメインってのは、まあ言ってみれば、インターネット上における信用、にも直結するので、取っておいて損はない。

まあ、ここらあたりは、必要に併せてチョイスするといいだろう。