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サイト内の現在位置です: 直子2 高校を卒業して初めての年末。大学進学や就職と進路もバラバラになったので、同窓会が頻繁に開かれていた。竹田津が出席したのは中学校の同窓会。当然、直子も来る。竹田津は、もう別に自分を縛るものは何もないので、直子とも自然に話をした。2次会、3次会と仲のよかった同士でバラけていったが、最後まで直子と一緒だった。 酒の弾みに何度も口から出そうになった。でも、それは言ってはいけないことだ。うがった見方をすれば、直子は薬剤師、月島は医者、まあ、夫婦になるのなら、これほどいい組み合わせはないかもしれない。 やはり子供だ。社会においての「肩書き」の意味が分かっていない。まあ、竹田津はもう一線級の社会人としてバリバリ仕事を始めている。大人の付き合いや酒の飲み方も覚えてきた。向こうはまだ学生。そう見えても仕方がない。その時はそう思った。 直子は帰った。もう、会うこともないはずの男に、タクシー代を貰って。 竹田津は、そう思った。学生時代の、初恋に別れを告げるために。
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作成:2011-3-10 2:59:29
更新:2011-3-16 4:20:53
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