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サイト内の現在位置です: 2.最初のバイクはDio最初のバイクがDioだった理由原付免許を取ったキッカケってのは、俺が松山に帰って叔父さんトコに挨拶に行ったら、「じゃあ、原付でもプレゼントしようか」と言ってくれたから。昔、叔母さんに母ちゃんがリトルカブをあげたらしくって、そのお返しということらしい。原付免許取ったら、約束通り、叔父さんが原付をプレゼントしてくれた。車種はDio。2スト車だった。俺としてはそれまで原付にはまったく興味がなく車種なんてなんでもよかったので、ありがたく頂戴した。まあ、ひとつだけこだわりがあって、「できるならホンダの原付がいいな~」って言っておいたんだけどね。なにしろ俺の尊敬する人のトップ3には、本田宗一郎が入っているんで(後の2人が誰かは秘密だw)、どうせ乗るなら、ホンダにしようと思ったわけ。いや、「漢はカワサキ」ってのも分かるんだけど、カワサキって原付、売ってないじゃん。*1 2ストと4ストとはDioが2スト車って分かったのはかなり後でさ。というのも、メーターに速度超過以外に、もう一個LEDランプが付いてる。「OIL」って書いてんのね。俺は当時、中学校の技術家庭で習った4ストエンジンの知識ぐらいしかなかったので、「なんでオイルの警告灯なんか要るんだ?」と思っていた。っていうか、2ストエンジンって、オイルも一緒に燃やしながら走ってる、ってことを知らなかったわけ。4ストだとオイルってあくまで潤滑に使うだけで、減らないじゃん(まあ、正確にはちょっとは減るんだけど)。だから、「ふ~ん、原付ってオイルを燃やしながら走るのね」と思っていた。 4ストと2ストの違いガソリンを燃やすエンジンの中でもレシプロエンジンは、シリンダー内で燃焼して発生した爆発力をピストンとクランクにより回転運動に変える。レシプロエンジンってのは大きく分けで、4ストロークと2ストロークがある。*2 燃焼のためには、吸気→圧縮→爆発→排気の順番で行程が進む。この4行程を1サイクルとして見ると、4ストロークは各行程を1ステージ(クランクシャフト半回転)ずつ処理していく。そのため、クランクシャフト2回転で1サイクルとなる。2ストロークの場合は、上昇(吸気・圧縮)、そして下降(爆発・排気)を1ステージで行っており、クランクシャフト1回転で1サイクルとなる。 4ストロークのメリット・デメリット
2ストロークのメリット・デメリット
なんで2ストがオイルを一緒に燃やすかというと、吸気行程でクランクケース内が吸気経路になっているからである。4ストでは燃焼が行われるシリンダー内とクランクケース内とは経路を持つ必要がないので、潤滑は密閉した状態で行えるが、2ストではガソリンとオイルを混合して潤滑を行う必要がある。だからオイルがどんどん減っていく、ってわけ。またオイルってのはガソリンよりも燃焼しにくいので、排ガスはますます汚くなってしまう。排ガス規制で新車の2スト車が全滅したってのは、まあ、仕方の無いことである。 実際、世界最高峰の2輪ロードレースのMotoGPでは、2001年までは2ストが全盛であった。4ストに較べて、小排気量ではるかに効率よく高回転・高出力のエンジンが作れたからである。当時は「4ストロークエンジンの排気量あたりの出力効率は2ストロークエンジンの半分」というのが一般認識であった。しかし、2002年以降はレギュレーション変更(環境対策や市販車での2スト車生産が激減)で4ストのみとなっている。 原付スクーターって、結局なに?Dioに乗ってて分かったんだけど、スクーター、ってのは次のような特長がある。 オートマである海外では違う場合もあるみたいだけど、国内でスクーターといったら、まず「オートマである」ってのが特長だろう。オートマ(オートマチックトランスミッション、Automatic Transmission、AT)ってのは、変速を自動的に行ってくれる装置。バイクの運転では変速を自動化すれば、それだけ他の事に集中できるので、簡単に運転できるという意味では非常に便利。マニュアルの場合は左レバーはクラッチであるが、オートマの場合はブレーキなので、自転車の運転と同じである*3。だから誰でもすぐに乗れるといったメリットがある。 ユニットスイングであるユニットスイングってのは、エンジンや変速機、吸気系なんかをユニットにして、スイングアームと一体にした構造のこと。スクーターの後輪左側にケースみたいなのが付いてるけど、あれがそうである。ユニットスイングというのは、オートマを実現する上でも非常に都合がいい。 原付スクーターってのは、あくまで法定速度の30km/h以下で、荷物の積載とかを中心に近距離での移動を目的に考えられた乗り物である。そのため、カスタムを行おうと思っても、主に外装系が中心で、機構系に手を入れるのはかなり大変だし、効果もなかなか出しづらい。しかも最近の原付はFI(フューエルインジェクション)なので、ますますイジレる部分が減ってしまった。それに構造的に小径タイヤでフレーム強度が低いので走行安定性が悪く、あまり高速にチューンしちゃうと危ないんじゃねえかな。サスペンションも片持ちだし。しかも最も根本的な問題として、プーリー駆動なんで、パワーアップしても動力ロスが大きすぎる。パワーアップすればするほどロスも大きくなる訳でさ(摩擦で動かしてるんだから、パワーをかければかけるほど滑ってしまう)。個人的には、スクーターは(ビクスクも)機構的にはノーマルで乗り倒すモノ、だと思う。 まあ、ど~してもスクーターがいい、それも速い方がいい、ってんのなら、2スト車をお勧めする。2ストだったら時期的にキャブ車だからパワーアップも簡単だし。でも最近では国内のメーカーは2ストの新車って売ってないんだよね、排ガス規制で。ホンダだったらライブディオ、ヤマハだったらジョグ、スズキだったらレッツ2あたりじゃないかな。全部、中古しかないけどね(最終型でも2007年型ぐらい)。新車がいいならそれらの現行の4スト車がいいんじゃないかな。 Dioの個人的評価Dioって原付は最初のバイクだから、いろいろ試してはみたのだけど、基本的にはあんまり俺の趣味には合わなかった。いや、叔父さんには悪いんだけどさ。まず燃費がそんなに良くない。試しにツーリングとかしてみたのだけど、松山から今治に抜ける国道317号線を30kmぐらい走っただけで2回は給油しないといけない。それに車輪も小さかったから、走行安定性もあまりいいとは言えなかった。特にもらったのは中古のDioだったので、タイヤがほとんど丸坊主。一応、何回かは交換したのだけど、天気のいい日でも30km/h、雨の日なんて20km/h以上で走ろうと思ったことさえなかった。結構、スリップしてコケるのよ。いくら2ストの方が速いといっても、安定性が悪けりゃスピード出す気にはなれない。それに、膝を揃えて乗る、ってスクーターのスタイルがど~も馴染めない。だから、最近のビクスクとかも足を前に投げ出して乗ってるけど、俺としては危ねえんじゃね?と思ってる。だって二輪車ってのはコケる可能性があるんだから、イザというときは足で支えないといけないじゃん。またがったスタイルならスグに足が使えるけど、前に投げ出してたら、即は無理だろ。 カスタムのベースとして考えた場合も、あまり食指が動かされない。オートマやユニットスイングって、いわば「完成されたモノ」なんだからさ。素人が後からあれこれイジっても、バランスを崩す一方、って気がする。特に最近のFI原付なんて吸気系さえイジれないんだからさ。俺みたいな素人がイジるのであれば、もうちょい、古臭いメカニズム(マニュアル、チェーン駆動、キャブ)の方が手をだしやすい。その方がバイクの基本的なメカニズムを味わえるわけだしさ。 まあ、といっても、別に近所の足がわりぐらいだったら、スクーターってのもなかなか使える。別にツーリングとか考えなかったらいいだけでさ。でも、やっぱ中古でそれなりに本体のガタも来てたようで、始動は悪いし、ブレーキとかランプとかあちこち頻繁に故障する。最後にはスピードメーターが故障したんで、「ああ、こりゃ駄目だ」と思って、新しいバイクに変える気になったわけ。 *1 もちろん、カワサキも過去に原付を売っていたのは知ってる。KSR-1とかは2ストでもいいな~、欲しいな~と思うし。それにAV50っていう、元祖4ストMT50ccアメリカンなんてのも売ってた。 *2 まあ厳密には、他に6ストロークとかもあるんだけど。 *3 そういや、「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 丁の回」でこれが犯人を決める手がかりになってたなあ。トリックのネタになるぐらいだから、普通の人はホトンド知らない、ってことなのかしらん
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作成:2011-6-17 8:41:46
更新:2011-6-22 7:29:08
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