「くさい男は嫌われる」、世に共通する真理である。大体、いい女ってのは四六時中、くんかくんかモノの匂いを嗅いでいる。そんなことは、いい女を見分けるための「基本中の基本」である。これは、科学的には「なるべく自分の遺伝子と遠いモノ=父親の匂いから遠いモノを探すための本能的行動」だと言われている。「お父さん、下着くさ~い」とか自分の娘に言われるのは、遺伝子学的に仕方のないこと。いい女は、「いい匂い=自分の遺伝子と遠い匂い」を常に求めているわけだ。男性は、彼女を選ぶ際、「俺に香水を贈ってよ」と頼んでみればいい。いい匂いの香水を贈ってくれれば、大丈夫、ひどい臭いの香水しか選ばないのなら、あまりお勧めしない。まあ、もう仲良くなっちゃた後なら、デパートの香水売り場に行って、彼女につけてもらいたい香水を選んでもらえばいい。
しかし、男子たるもの、それではイマイチ納得がいかない、というものである。確かに彼女が選んでくれた香りに包まれるのも悪くはないが、そんな飼い慣らされた男に魅力があるかい? 自分がまとう香りは、自分が気に入った香りにしたいモノ。それでこそ「あら、いい香りね」といい女が気がついてくれるというものである。香りで女を引っかける、ってのはナンパでも超上級テクニック。そのためにもちょっと恥ずかしいものの、ひとりでデパートの香水売り場行って、いろいろ試すのも悪くない。まあ、若いとか、俺のようにちょい貧乏、って人間には、ドン・キホーテがある。あそこの香水売り場は、お試しが可能なので、いい女よろしく、くんかくんか、試して見てもいい。
そんな俺が今、まとっている香りが、ブラック エース バイ ドラマティック パルファム EDT・SP 50mlである。好きな女から贈られたコロンを嗅いで、楽しかったあの頃を思い出すのもいいが、自分の香りを主張するのも悪くない。いま、一番のお気に入りが、この、ブラックエース、なのである。
コロンや香水の類というのは、自分の体臭と合わさって、独自の香りとなる。そのため、「必要な部位に、適量付ける」のが基本。必要な部位というのは、主に体温の高いところ、手首の内側とか、耳たぶの後ろ、または軽く、胸の上部、あたりだろう。つけすぎ、ってのはヤボの骨頂なので、どれぐらいの香りで抑えるかは、経験あるのみ!