今、俺は、ある大河ドラマを体験している。
俺が普段、ブラウザゲーム「ドラゴンクルセイド」で遊んでいる話はしたと思う。このゲームって戦争ゲームであると同時にロールプレイングゲームなのね。ロールプレイングゲームっていうと、すぐにドラクエとかファイナルファンタジーをイメージする人が多いと思うけど、あれはロールプレイングゲームの中でも、非常に特殊な形態だ。本当のロールプレイングゲームってのは、ある役割を演じて、それを楽しむモノ。まあ、ごっご遊びみたいなもんだ。で、最近ではインターネットができたことで、ネットワークを通じて、ごっこ遊びができるようになった、というわけ。で、実はこのゲームをやるのは、今回が3度目なんだよね。最初は闘技場プレイ、2度目は戦争ギルドの司令官プレイをやったのよ。で、3回目はなにをしようかなあと思っていたんだけど、今回はこう決めました。「愛する人のために大悪魔を倒す勇者プレイ」、どう、面白そうでしょ?(ありがち?w)
実は、うちには「榮倉さん」という、俺の目から見て史上最強の闘技場英雄がいる。今まで、闘技場で引き分けはあるけど、一度も負けたことはない。もちろん、彼女の持っている装備っていうのは、超一級品である。まあ、それを手に入れたり、鍛えあげるのは、トンデモナイ豪運と、手間がかかったんだけどね。でも、実はまだ武器を超超一級品にしないと俺の気が済まない。彼女に「完璧なる闘技場英雄」の称号を贈りたいわけ。でも、それって、そ~と~困難なのよ。
武器を超超一級品にするためには、あるアイテムが必要。でも、このアイテムを手に入れるには、大悪魔を倒す必要がある。というのも、この大悪魔を倒した後に、それを祝った闘技会が開かれるんだけど、それに参加しない限りは、そのアイテムを手に入れられない。ということは、どうしても大悪魔に勝たないといけない、ってワケ。この大悪魔に勝つには、このゲームをやっている何万人の中の上位30人に入らないといけないんだけどね。まあ、まだ時間があるんで、大悪魔を倒す準備の時間はたっぷりある。
実は、そのために「エロっち」という、俺の分身ともいうべき英雄がいる。このエロっちを使って、大悪魔を倒そうと思っているわけね。でもさ~、このエロっちって、闘技場英雄としては榮倉さんに次ぐ才能の持ち主なんだけど、戦争にはからきし向いていない。っていうのは、このエロっち、ヒューマン軍の中で最弱の槍兵と一緒でしか能力を発揮できない。ヒューマン軍だと天使とか騎士とか強そうな軍隊もいるのに、よりにもよって槍兵。でも、槍兵にもひとつだけメリットがある。それは、1兵当たりのコストが一番安いってこと。とにかく大量に動員すれば、大悪魔だろうが吹っ飛ばせる可能性がある。
ちなみにエロっちはヒューマンの槍兵、榮倉さんはアンデットのスケルトン。ちょっと、似合わない組み合わせだよね。というより、ほとんど対極にいる二人といってもいいかもしれない。二人とも、闘技場では最強だけど、戦争では最低。まあ、似てないこともないけど、ちょっと笑える。