iPod nano
竹田津恩が愛用している音楽プレイヤー。Apple製。
実はApple製品ってMacintosh 128K以外持ったことがなかった。いや、それなりに好き心を刺激してくれるモノは出すんだけどね。まあ仕事でMacを使うことやプログラム組むことはあっても自分で持ちたいとは思わなかった。っていうか俺、基本的にマッカー嫌いだし。昔「マウスのボタンの数とユーザーの知能指数は正比例する」*1っていった人がいたけど、さもありなんって思うわけで。いやそんなことはどうでもいい。
というか話はiPodだ。MP3プレイヤーってのは早いうちから興味があってRio PMP300とか持ってたんだけど、あれは入る曲数少なかったんでいまいち使い勝手が悪かった。って俺が音楽を聴きたい所ってのは、トレーニングジムで自転車漕いでるときとか、羽伏浦の崖上からぼーっと海を観ているときとかだからさ、ちょっとヘビーデューティじゃないと困るんだわ。その意味ではRioってのは故障が多かった。で初代のiPodが出たとき「俺にはHDDをポケットに入れて持ち歩く度胸はねえぜ」と静観していたんだけど、iPod nanoになって「こいつはイケるかも」と思い購入した。
俺が買ったのは4GBの白。まあ、Appleらしい色だなとは思った。で、4GBって具体的にどれぐらいの曲数入るのか分からなかったんで、とりあえず手持ちのCD入れてみたら全部入った。って俺が持ってるCDって10枚ぐらいなんだけどさ。大体俺の聞いてたCDってのはFAKER HORICだのももんこだのかなり偏りがある。昔はレコードとかCDとか大量に持ってたんだけど、結構あっちこっちうろちょろしたんで持ってるCDも厳選されたモノになってしまった。でも10枚じゃどう考えても少なすぎるよね、ってことでTSUTAYAから気に入ったCD借りまくっててダビングした。こりゃCD売れなくなるわけだわ、と思ったけど。で、大体4GBで1000曲入るんでどこに行くにも持ち歩いていた。
それでホントに助かったな~、と思ったのは、病院に担ぎ込まれたときにもiPodを持っていたこと(その時なぜかUSBケーブルとACアダプタも持ってたんだよね、普段はそんなもの持ち歩かないのに)。実はそのまま2ヶ月間隔離された状態になってしまって、身に着けていたモノ以外一切持ち込めなかった(当然携帯電話なんて取り上げられてしまうわけで)。そんな中で唯一iPodだけは使用を認められていて、夜になったら看護室で充電してくれるサービスつき。で、病院内ではずっとiPodを聞いて過ごしていた。
あの時思ったのは、音楽ってのは精神を変える力が本当にある、ってこと。それもかなりダイレクトにね。特に感情がむき出しになりやすい環境では、普段何気なく聞いてる音楽でもその10倍ぐらいの威力がある。妙なことに結構アトランダムに選曲したプレイリストだったんだけど、自分が聞きたいと思った曲の80%ぐらいは入っていた(残りの20%は退院して速攻で入れた。これでまた入院しても大丈夫?)。同じく入院していた患者仲間でも2人ぐらいiPod持ってたし、サザンが無茶苦茶好きなのに聞かせてもらえないって人にiPod貸してあげて本当に感謝されたりした*2。もしあの時iPodを持っていなかったら、回復具合もずいぶん変わっていたと思う。まあ、大げさに言えばいまこうやって普通に過ごしていられるのも、iPodのおかげなんだよね。Appleを結構見直したのであった。*3