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複雑学系的暗号論 anchor.png

複雑学系的暗号論』(ふくざつがくけいてきあんごうろん)とは、複雑学系における暗号の考え方である。

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暗号の定義 anchor.png

  • 複雑学系的における暗号の定義とは「コミュニティ内にだけ伝わるメッセージの伝達手法とその運用」である。
  • 他者にメッセージを伝えることはコミュニケーションの基本である。しかし特定のコミュニティ内にだけメッセージを伝えたい場合がある。その場合、傍受の危険性が常に存在する。これに対する危機管理こそが、暗号の必要性である。
  • 暗号であるからには、受け取った人間が解読可能で第三者には解読不可能でなくてはならない。
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かけことば anchor.png

  • 最も簡単で確実な暗号化の手法は、かけことば(英語ではdouble meaning)である。言葉には複数の意味を持たせることができる。もし、ひとつの言葉に意味が2つも3つも乗れば、それはそれだけでもう立派な暗号になる。
    例えば、毎年特定の日に彼女に「薔薇」の花を贈っていたとしよう。すると「薔薇の日」というと、自分と彼女にしか分からない日を暗号として伝えることができる。

つまり、第三者には単なる言葉にしか過ぎないが、その意味を分かる人にしか意味をなさないため、安全、確実な手法といえる。

  • またこれの応用として、言葉の意味を知っている人を前もって階層的に組織しておく方法がある。上級者になるとひとつの言葉に2つや3つどころか、10個以上の意味を持たすこともできる。そして階層のどこでもいいから暗号を送ると、階層によって異なる効果を生じさせることができる。
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署名 anchor.png

  • かけことばの応用で、署名という手法がある。これは常日頃から特定のメッセージを使うことで送信した人間を特定できるといった効果を持つ。
例えば常に「『(苦笑)』を文末につける」といった習慣をイメージさせておけば、不特定多数の書き込む掲示板でも、この言葉がでてきただけで送信した人間を特定できるようになる。
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文字の入れ替え anchor.png

  • 「南京に行ったのです」「半玉切れた」これはスネークマンショーの「行頭文字の置き換え」という手法である。普通の言葉が文字を入れ替えるだけで、違う言葉になる。
  • これだけだと暗号強度が弱いので、かけことばなど他の手法と併用すべきである。
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誤読 anchor.png

  • 「あなたがたは何人ですか」これをどう読むだろう?「あなたがたはなんにんですか」と読めば人数を聞いていることになるし、「あなたがたはなにじんですか」と読めば国籍を聞いていることになる。このように日本語は本質的に暗号向きの言語なのである。
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俳句 anchor.png

  • 俳句は世界最短の定型詩であり、文字数も決まっている。俳句とかけことばを使った暗号は、新谷かおるのクレオパトラD.C.にもでてきたが、もう一歩進んで演算を含ませることもできる。
    • 「鐘の音三つたたいて春になる」この俳句の場合、春-3=夏で、夏をつたえることができるようになる。
    • 「大い蒼、一歩手前で春になる」(詠み人 ボーマン船長)。この場合「ボーマン船長」が暗号鍵である。ボーマン船長と春(HAL)といえば2001年宇宙の旅だろう。一歩手前だから、H→I、A→B、L→Mで、大い蒼とはBigBlue=IBM、つまりIBMがこの俳句に隠されていたわけだ。
  • 俳句にAND、OR、NOTを入れることで、複雑な真偽値判定につかうこともできる。
  • 季語と呼ばれるライブラリがある、これも暗号鍵にもってこいである。俳句をやる人なら季語帳を持っているので、言葉を解読するのも問題ない。
  • 俳句が使えるようになると暗号の運用がぐんと高度で簡単になる。
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ケンブリッジ変換 anchor.png

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ハナモゲラ anchor.png




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最終更新: 2009-06-15 (月) 13:15:14 (JST) (5638d) by taked2

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