VAIOノート505
竹田津恩がライター稼業時代に買ったノートパソコン。ライター稼業が猛烈に忙しい時期で、「あー、飯食いながらも原稿書かんといかん」という状況だったので購入した。いや、それはウソだけどさ。まあ師匠がよく書いてる「喫茶店でノートパソコン持ち込んで執筆」ってのに憧れなかったといえばウソになる。でも大体原稿書くときは動作確認しながら書くことが多かったんで、残念ながらノートパソコン1台で思いつくまま気の向くまま、ってわけにはいかんのよね、テクニカルライターは。そこらあたりが創作系の作家さんとは違うところ。
いや実は過去にDECのDigital HiNote Ultraを持ってたのよ、1週間ほど。1週間ほどってのは、メーカーから貸与品を特別に安く譲ってもらったのね(DECがCOMPAQに買収されちゃう直前の話。値段をいうと発狂する人がいるのでここでは値段をいうまい)。で、その頃超極貧状態で、友達が「2倍出すから売ってくれ」(いや、2倍って知ってるのは俺だけで、本人はそーとー安い値段提示したつもりだったと思う)っていうので、ホイホイって譲り渡した。
で何の話だ、そうだVAIOノートだ。「薄型ノートならVAIO以外にいいモデルいっぱいあるでしょ?」って声も分からなくはないのだが、そこはそれ、基本的にミーハーだからさあ。一度VAIOノート買ってみたかったのよ、正直な所(今、もう一度VAIOノート買いたいかと聞かれれば「NO」と答えるけど)。それになんていっても505よ、505。それまでのノートパソコンの概念を一新した名機といっていい(いや、個人的にはDigital HiNote Ultraの方が元祖だと思うけど)。当時はまだSONY神話華やかなりし頃だったので、ブランド力もそれなりにあった。それまでPC/AT系はずっと自作機できてたから、メーカー機がどんなものか正直言って興味があったし。まあ、当時はノートパソコンはBTOなんてなかったし、まだDELLもブイブイいってなかった。だからちょっと割高でも仕方ないかな、って雰囲気があって見事にそれにつられたわけだ。
買ったのはPCG-505RSって型番で、Windows98搭載モデル。ついでに長時間バッテリとポートリプリケーターも購入。っていうかやっぱり慣れたキーボードと大画面で書きたいでしょ、原稿は。特にあのキーストロークの浅いキーボードで文字を大量に打つなんて考えられん。ノートの可搬性なんて個人的には緊急避難かどうしても持って行きたい時用としか考えてないから、家にいるときにノートの狭い液晶見る気はしないんだよね。っていうかあと5万円だせばXGA搭載のPCG-505RXが買えたのにどーしても金がなくて買えなかった恨みってわけではないのよ、別に。
それなりに働いてくれて、十分モトは取ったと思う(っていうかそれでムック1冊書いたから、それだけでペイしちゃったんだけど)。惜しまれつつ後継にその座を譲って押入れで余生を過ごしていたのだが、ある時大掃除していて気が付けば踵の下に。見事に液晶割れてて単独では使い物にならなくなったのでした。いやSONYにもう使わないPCの液晶交換頼むほどお大尽じゃないからさ。記念に内蔵HDD抜いて後は粗大ゴミに。ちゃんと天寿を全うしたのでした(いや、してねーだろ、それは)。
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